目次
はじめに
こんにちは。情報系大学生ゆうき(@engieerblog_Yu)です。
今回は、理系の大学生がどのような日程で卒論のテーマを決めていくのかということについて、記事を書いていこうと思います。
日程の概観
いろいろな研究室での話を聞いてみると、大体以下のような日程でした。
4月~6月 これから取り組んでいく分野の基礎知識を勉強する
7~8月 院試の勉強
9月~ 卒論テーマの決定
どうやら、かなり多くの研究室で、何個かある先輩の研究を引き継ぐようです。
卒業した先輩の研究の中から、成績の良い人順に好きな研究を引き継げるというような制度が多い印象です。
ちなみに私の研究室は「やりたいことをやる手段として、先輩の研究をもう一度掘り返すのもあり」というスタンスでした。
ここからは実際の私の経験に基づいて、どのように卒論のテーマが決まっていくのかまとめていきます。
(4月)教授からそれぞれ課題を出される
私の研究室は、教授が三人いて、それぞれ微妙に研究分野が異なっています。
だからまずは、自分が何に興味をもっているのかということを、明らかにするために課題が出されました。
課題はそれほど難しいものではなく、最新研究を簡単にまとめたものの感想を軽くまとめたり、弾性衝突するボールを、シミュレーションするコードの穴埋めなどを行いました。
課題はそれぞれの教授の研究内容に直結するものになっており、取り組んだ課題を元に、どの教授の下につこうかということを考えました。
また研究室の新入生歓迎会があったので、その際に先輩からそれぞれの研究の特徴などを教えてもらったりしました。
例えば、◯◯先生は課題ベースで研究を進めて、△△先生は割と放任主義だから自分のペースで進めることができるなど。
もし、私と同じような形態の研究室を志望している方がいれば、先輩の話は聞いておいて損はないと思います。
(5月)自分の担当の教授を選ぶ
5月の頭くらいまでに、自分の担当の教授を決めなければなりませんでした。
私は、機械学習やデータサイエンスに興味があったので、主に可視化手法について研究している教授の下につきました。
(6月)論文を読んで発表する
担当の教授と相談し、シミュレーションを機械学習で代替するサロゲートモデルの研究に、まずは取り組んでみることになりました。
サロゲートモデルを理解するための入り口として、サロゲートモデルの論文を読んでゼミで発表しました。
教授や先輩に何回も論文について質問して、完璧に理解したつもりでいたのですが、いざ発表してみると自分の理解が甘いところが浮き彫りになって、まだまだ頑張らないといけないと思ったことを覚えています。
この時期は、どこの研究室でも、それぞれの分野の基礎知識の学習に費やす時間が多いように思えます。
(7月~8月)院試の勉強
7月、8月はほとんどが院試の勉強でした。
教授も学生が忙しいことや、院に落ちたら人数が減ってしまうためか、この時期は研究はあまり強制されませんでした。
(9月~)卒論テーマが大体決まる
9月には、ほとんどの人が卒論の方向性が決まっているように思えます。
教授がこんなテーマはどう?と提案してくれたり、先輩の研究を引き継いでいる人は課題などが浮き彫りになってくると思います。
私の場合は、論文をベースとして、コードを動かしながらサロゲートモデルを汚染物質や気象データに適用していくことに決まりました。
まとめ
4月~6月 これから取り組んでいく分野の基礎知識を勉強する
7~8月 院試の勉強
9月~ 卒論テーマの決定
自分が志望していた研究室に入れなかった、研究に興味がないから卒論に何を書いていいか分からない、という方も多いと思います。
教授や先輩に相談するとやるべきことが見えてくると思うので、積極的に聞きにいくのがおすすめです。
研究に関して何も分からない段階の勉強はとてもきついですが、研究は少しづつ知識が増えてくると、どんどん楽しくなってくるものだと思うので頑張ってください!
今回の記事が参考になれば幸いです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
他にもいろんな記事があるにゃ。
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