はじめに
どーも、ゆうき(@engieerblog_Yu)です。
最近メタバース、NFT、などという言葉をよく耳にしませんか?
私はなんだか胡散臭い言葉だなーと思い最近まで興味はありませんでした。
カタカナ言葉は怪しいにゃ。
しかし、世間で騒がれているには何か理由があると気になったので、世界2.0という本を買ってみました。
今回は、世界2.0の内容を自分なりに噛み砕いて書評を行っていこうと思います。
読んでみた感想ですが、メタバースがこれから来るにしろ来ないにしろ、メタバースは絶対に知っておくべき概念だなということです。
Facebookが社名を「Meta」に変更したことを筆頭に、アメリカや中国の巨大IT企業がメタバース事業に何兆円もの投資を行っています。
それによって世界で何かしらのイノベーションが起こることは確定していると言えます。
「私は絶対にスマホは使わない!」と言っている老人が損をしているように
損をせず、時代に柔軟に対応していくために、メタバースの知識は大切だと思います。
改めて知らないことは怖いなと思いました。
特に本書を読んでほしい人は
メタバースについて知りたい
AI、量子コンピュータに興味があるor勉強している
マインクラフト、フォートナイトをやったことがあるor好き
に当てはまる方です。
この本を読むと
メタバースについて理解を深めることができる
メタバースに対して自分がどのように関わっていけばいいか分かる
こと間違いなしです。
メタバースとは?
まずはメタバースとはなんなのか?ということについてです。
メタバースとは
仮想空間上の、現実と変わらないような世界
のことです。
にゃ??????
これでは何を言っているかわからない方も多いと思います。
フォートナイトやマインクラフトをイメージしていただくと分かりやすいと思います。
メタバースとは上記のゲームのように一人一人が自分好みに世界を創造し、カスタマイズすることができる空間のことです。
そして誰かが作成した世界にVRなどを用いてたくさんの人が中に入ることができます。
そのように誰でも世界を創れるようになることを筆者は「神の民主化」と述べています。
また筆者は仮想空間上でディズニーランドを作ることができるとも述べています。
しかも仮想空間のディズニーランドは
・24時間入ることができる
・待ち時間なし
・家から行くことができる
と入ったら一生出られなくなる人がいるんじゃないかと心配になるレベルです。笑
とんでもない時代がやってきそうですね。
メタバースのメリット
それでは先ほども少し述べましたがメタバースのメリットについてです。
一人一人が世界を創ることができる(神の民主化)
タイムスリップと似たようなことができるようになる
先天的なもの(例えば自分自身の容姿)を変えることが可能になる
デジタルデータにカードやグッズのように価値を持たせることができる(NFT)
メタバースにはメリットが盛りだくさんです。
例えば縄文時代、明治時代など特定の時代をモチーフとした世界を創れば、タイムスリップのようなことを行うことができます。
それに身長が後10cm欲しかった、もっといい顔で生まれたかった、という人もメタバース上では自由に顔を変えることができます。
また、メタバースにはビジネスチャンスにも溢れています。
例えば個人の画像データ動画データなどの様々なデジタルデータに価値を持たせることができます。
デジタルデータに価値を持たせることをNFT(非代替性トークン)と言います。
例えばパズドラの強いキャラクターに何万円の価値がついたり、インフルエンサーなどのTwitterの投稿に価値がついたりするなどのことです。
メタバースにはメリットとビジネスチャンスがたくさん含まれている
メタバース≠NFTということに気をつけましょう。
メタバースの鍵は量子コンピュータとAIの発達
本記事をここまで読んだ方でこう思った方も多いはずです。
こんなこと実際にできるわけないにゃ。
確かに現時点のテクノロジーでは到底無理な技術です。
しかしそれができるかもしれないようになってきているのです。
メタバースに絶対不可欠な技術が以下の二つです。
量子コンピュータの実用化
AIの発達
なぜならメタバースには
膨大な計算量があり、それらを高速で処理することができる技術が必要
だからです。
メタバースは三次元空間を扱うため、解像度を上げようと思うと今までのテレビなどとは比べものにならない計算量が必要です。
それぞれについて具体的に解説していきます。
今のコンピュータじゃだめなのにゃ?
量子コンピュータの必要性
次になぜ量子コンピュータについて必要なのか説明します。
現在の普通のコンピュータはムーアの法則に従って進化しています。
簡単にいうと現在のコンピュータは18ヶ月程度で性能が2倍になり、コストが1/2になるという法則です。
しかしそんなムーアの法則にも半導体を原子よりも小さくすることができないという限界がきています。
つまり現在のコンピュータはいつか性能に限界がきてしまうのです。
そこで量子コンピュータが必要になってきます。
量子コンピュータはスーパーコンピュータの7000兆倍の計算速度を持ちます。
量子コンピュータの原理は今回は割愛させていただきます。
二次元空間とは比べ物にならないデータを持つ三次元空間を扱うには、往来のコンピュータでは限界があります。
つまり量子コンピュータは三次元空間を現実と変わらないような解像度で表すのに必須の技術ということです。
現実のような三次元空間を作るためには量子コンピュータが必要
AIの発達の必要性
次にAIの発達の必要性についてです。
神様が作ったとされるこの世界を真似することはそう簡単ではありません。
メタバースの問題点としてはこれらのものが挙げられます。
・違和感のない人間の顔を作るのが難しい
・日本っぽさ、東京っぽさ、大阪っぽさなどの地域特有の雰囲気を表すのが難しい
・手間をかけずに世界を自動で生成する技術が必要
上記の問題点は一人の人が全て手動で行おうとしても、不可能もしくは、とてつもなく大変な作業となります。
上記の作業を自動で行ってくれるAIがもし作られたら、メタバースの実現に近づくことは間違いないでしょう。
膨大で繊細な情報を扱うメタバースの創造はAIの発展がないと厳しい
おわりに
それではまとめです。
メタバースとは仮想空間上の現実と変わらないような世界
メタバースにはメリットとビジネスチャンスが盛りだくさん
メタバースの実現には量子コンピュータとAIの発展が必要
今回は佐藤航陽さん著の世界2.0を自分なりに噛み砕いて紹介してみました。
メタバース事業が進んだ世界で、私たちはどのようなアプローチを行っていけばいいのか、考えさせられる本でした。
AI、量子コンピュータに興味がある人は特に読んでおきたい本です。
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